雪のデータで読む、日本のスキー場
このサイトを動かしているのと同じデータから書いています。世界3,069カ所を同じやり方ではかった数字なので、 どの数も出どころをたどれます。日本語の記事は英語版の訳ではなく、日本の読者にとって新しいものだけを選んでいます。
いま読むなら · 旅の計画 / 気候とこれから
エルニーニョの冬は雪が少ないのか。全国は平年の9割弱、雪が減る所と増える所を12シーズンで比べた2026/27の見通し
エルニーニョの冬は雪が少ない、と言われます。過去12シーズンのエルニーニョの冬を全国392カ所で比べると、全国は平年の88%。新潟など日本海側は8割台、近畿・中国の日本海側は6〜7割に落ち、軽井沢・菅平・八ヶ岳など関東甲信の高原は平年並みかやや多めでした。白馬八方尾根は97%を保っています。暖冬のスキーでどこを選ぶか、2026/27の見通しとあわせて書きます。
どこに降るか / 他国とくらべる
雪が多い県ランキング。1位は新潟県で中央値567cm、45カ所中30カ所が500cm以上
全国361カ所を県ごとに並べると、雪が多いのは新潟県でした。45カ所の中央値567cm・平均558cmで、500cm以上が30カ所あります。
どこに降るか / 他国とくらべる
同じ県のなかで、雪の量は11倍違う。長野の白馬47は668cm、ひらや高原は59cm
「長野県だから雪が多い」は成り立ちません。12冬そろう361カ所を県ごとに並べると、長野は白馬47の668cmとひらや高原の59cmで11.3倍でした。
気候とこれから / 旅の計画
温暖化で、スキー場の雪は減っているのか。気象庁の60年と、全国361カ所の12シーズンで確かめた
気象庁は、1962年以降の観測で日本海側の最深積雪に減少傾向があるとしています。一方、全国361カ所のスキー場の直近12シーズンでは、後半6冬の雪は前半6冬より多く、ひどく少ない冬は402回から51回に減りました。長い目で見た減少と、ここ12年の数字が食い違う理由を整理します。
気候とこれから / 旅の計画
4℃上がって残るスキー場は7カ所。北海道3・東北2・群馬と長野の県境2を、雪の日の気温で当てはめる
北大などの研究で、気温が4℃上がると天然雪だけで安定して営業できるスキー場は全国349カ所中7カ所。報道によれば内訳は北海道3、東北2、群馬・長野県境2。全国397カ所の「雪が降る日の気温」を並べると、−8℃より寒いのは16カ所で、北海道はちょうど3カ所でした。
旅の計画
2026/27シーズン、スキー場のオープン日一覧。開業の日に雪はあるのか、12冬の12月で確かめる
富士山2合目のイエティが10月23日、軽井沢プリンスが10月31日(どちらも人工の雪)、天然の雪では札幌国際が11月20日、白馬五竜が11月21日、ニセコ・ルスツ・キロロ・富良野が11月28日、白馬八方尾根が12月1日、湯沢・妙高は12月19日前後。各スキー場の公式サイトで確かめた57カ所のオープン日に、12冬の12月の降雪を並べました。北海道の12月は1月とほぼ同じだけ降り、長野・新潟は1月の8割です。
旅の計画
スキーはいつ行くのがいいか。12冬の月別の降雪で、12月から5月まで
答えは1月です。12冬の平均で、ニセコ・湯沢・白馬・蔵王のどれも1月がいちばん降ります。全国397カ所でも、8割の323カ所が1月に最も多く降ります。昨シーズンは1月が多く、3月は平年の半分以下だったので、平年と並べて月ごとに見ます。
旅の計画
年末年始のスキー、12月の雪はあてになるか。北海道と本州を12冬で数えた
全国397カ所の12冬の12月を、1年ずつ数えました。12月に平均60cm以上降るスキー場のうち、北海道は46カ所中40カ所が、いちばん悪い12月でも平年の半分以上を保ちました。北海道以外では196カ所中23カ所です。2015年12月は、397カ所中250カ所が平年の半分に届きませんでした。
気候とこれから
当サイトの降雪量は、実際の何割なのか。気象庁の63地点と突き合わせた
当サイトの降雪量は、世界共通の気象モデル(ERA5)から出しています。スキー場から15km以内の気象庁63地点と3冬ぶん比べると、モデルの値は実測の56%。標高700m以上の地点では39%まで下がります。数字の読み方をまとめました。
どこに降るか / 他国とくらべる
妙高のスキー場11カ所、どこを選ぶか。雪の量と雪質を12冬で並べる
赤倉から16km以内に11カ所。12冬の平均で、関温泉は689cm、妙高杉ノ原は357cm。量と雪質の両方で全国50位以内に入るのは、11カ所のうち関温泉だけです。それぞれのスキー場が何に向くかをまとめました。
旅の計画 / 温泉
初めてのスキーに向くスキー場。初級コースの多さと、近くの温泉で選ぶ
日本のスキー場は、整備されたコースの長さの49%が初級。アメリカの25%、カナダの28%の倍近くです。そして全国397カ所のうち255カ所は、5km以内に温泉の源泉があります。初めての人が、やさしいコースと温泉の両方を得られるスキー場を数字で選びました。
旅の計画
リフト券をいちばん安く買う方法。共通券・時間券・シーズン券の元が取れる日数を計算した
ルスツの1日券はネットで買うと窓口より3,500円安い。白馬バレー共通券は整備されたコース1kmあたり77円、Mt.苗場は185円。シーズン券は妙高杉ノ原なら8.9日、ニセコなら13.7日で元が取れます。時間券は短く滑る人にだけ得です。
他国とくらべる / 気候とこれから
オーストラリアは観測史上最悪の雪不足。同じ物差しで比べると、日本の「いちばん悪い冬」はオーストラリアの平年と同じくらいでした
オーストラリアの2026年シーズンは、スペンサーズ・クリークの積雪が9月3日に31.2cmまで減り、1954年の観測開始以来で最悪の終わり方になりました。同じ方法で測った12冬で比べると、日本で雪がいちばん少なかった2015/16の冬(真ん中のスキー場で171cm)は、オーストラリアの平年(180cm)とほぼ同じです。
旅の計画 / 気候とこれから
暖冬の年でも雪が残るスキー場。12シーズンでいちばん悪い冬、湯沢は328cm、ニセコは166cm
予約は夏、滑るのは冬。雪の少ない年に当たったら、どれだけ残るのか。全国376カ所の12シーズンを1冬ずつ数えると、悪い冬は全国でいっせいに来ていました。身を守るのは「安定した地域」ではなく「深い場所」です。
他国とくらべる / 旅の計画
北海道は本州より降る日が少ない。それでも北海道が選ばれる理由は、雨の日数にあります
5cm以上降る日は北海道が年12日、本州以南が21日。降る回数では本州が勝ちます。北海道が勝つのは雨で、7%対21%。全397カ所を同じ方法で測ると、この2つは正反対を向いていました。
どこに降るか / 他国とくらべる
日本で雪が多い上位10カ所に、英語版Wikipediaが1つもありません
日本397カ所のうち、英語版Wikipediaがあるのは15カ所。降雪量で並べると49位、55位、74位…そして346位。知名度と雪の多さの相関は0.115、つまり無関係です。関係があるのは宿の数でした。
どこに降るか / 他国とくらべる
白馬でいちばん有名なスキー場が、谷でいちばん雪が少ない。差は254cm
白馬バレーの10カ所を同じやり方で12冬はかると、平年の降雪量は414cmから668cmまで開きます。宿がいちばん多く、名前がいちばん知られている山が、いちばん下にいます。
どこに降るか / 旅の計画
越後湯沢は15km圏に21カ所。雪の多い山ほど、雪質は下のほう
世界の降雪量ランキングで6位に並ぶ4カ所が、この谷にあります(同じ気象格子に入るため同じ値)。同じ谷の中で、雪が降るときの気温は−7.1℃から−0.3℃まで約7度違い、雪が多いのは暖かいほうです。
どこに降るか / 気候とこれから
当サイトは大山を「全国308位」と出しています。500m先の気象庁の観測所は677cmを記録しました
西日本45カ所の平年降雪量は中央値125cm。全国の249cmの半分です。ところが気象庁16地点と突き合わせると、私たちが使っているモデルの値は、西日本では実測の44%にとどまります。この地域は、当サイトの数字よりずっと雪が多い。
他国とくらべる / 旅の計画
日本のリフト2,118基のうち1,920基が同じ機械。スキー場20カ所以上の国では、次に多くても61%です
世界2,888カ所のリフトを地図から数えました。日本はチェアリフトが91%。ゴンドラ5%、引き上げ式2%、動く歩道2%。385カ所のうち253カ所は、チェアリフトしか持っていません。
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