データとスコアリングについて
本ページでは、当サイトが使用しているデータ、降雪量と雪質スコアの算出方法、および数値の限界について説明します。掲載している数字は、すべて同一の方法により機械的に算出したものです。
測定の対象
世界3,069カ所のスキー場について、冬のあいだの降雪量を算出しています。日本は397カ所で、うち全カ所について「量」だけでなく「何が降るか」——雪の日の気温、降る頻度、雨の日の割合、風——も測っています。
環境省が指定した国民保養温泉地79カ所についても、まったく同じ方法で降雪量を測りました。温泉地の一覧はどこにでもありますが、スキー場と同じ物差しで測った一覧は他にありません。
一箇所を丁寧に調べたのではなく、全部を同じ手つきで測ったのが要点です。 個々の値の正確さより、比べられることを優先しています。
何を1カ所と数えるかは、場所によって違います。 白馬バレーの10スキー場は、共通券があっても各スキー場が1日券を別に売っているので、別々に数えています。ニセコユナイテッド(ヒラフ・ビレッジ・アンヌプリ・HANAZONO)はまとめて1カ所として数え、代表地点で測っています。志賀高原は、焼額山や横手山のように離れて運営されている9ゲレンデを別に数え、蓮池のまわりの小さなゲレンデを「志賀高原スキー場」1件にまとめています。同じ基準を全部に当てられているとは言えないところで、気づいた順に直しています。
算出方法
降雪量は、直近12シーズンの12月から3月について、日ごとの降雪量を合計し、12シーズンで平均したものです。南半球は6月から9月で計算します。3シーズンでは、たまたま大雪の冬があった場所が上に出てしまうため、12シーズンに広げました。
出典は Open-Meteo の過去データ(ERA5再解析)です。世界中を同じ方法で計算しているデータなので、国をまたいで比べられます。
雪質は、雪の日の気温・5cm以上降った日の割合・雨の日の割合・降雪日の風の4つから算出します。降雪量は入れていません。 入れると降雪量ランキングの言い換えになるためです。
重みと閾値は当サイトの判断であり、観測から導いたものではありません。別の人が決めれば順位は動きます。この数字が保証できるのは、全カ所が同一の計算を通っていることだけです。
数字の読み方
1カ所の「平年」は平均、県や国の値は中央値です。 スキー場1カ所の平年の降雪は、各シーズンの降雪を平均したものです。県や国の値には、そこに含まれるスキー場の真ん中の値を使います。極端な1カ所に全体が引っぱられないようにするためです。
割合と量が、逆を指すことがあります。 北海道は1月から3月にかけての減り方が全国より小さい一方、3月に降る量は全国の中央値より少なめです。新潟はその逆で、減り方は大きいのに、3月の量は全国で最も多い部類です。どちらを見るかで答えが変わるときは、両方を書くようにしています。
cmより、順位と比べ方を見てください。 推定は実測より少なく出るので、ここのcmを、スキー場が発表する積雪やほかのサイトの数字と並べることはできません。同じ方法で測った場所どうしを比べるための数字です。
観測値との照合
降雪量は再解析による算出値であり、実際に降った量そのものではありません。その差を確認するため、気象庁の観測所63か所の実測値と照合しました。
結果は実測値の約6割(平均 ×0.60)で、全体に過小に算出されます。ただし差は一様ではなく、実測の3割程度にとどまる地点から、ほぼ一致する地点まで幅があります。
一律の係数による補正も試みましたが、改善はわずかでした。差の生じ方が地点ごとに異なるためです。補正が有効でないと判明したため、補正は行わず、その旨を各ページに明記しています。
例外は、日本のページの地方別の地図です。 近くに気象庁の観測所があるスキー場156カ所で比べると、ずれは地方ごとにまとまっていました。北海道は観測の約52%、北陸は約88%です。この推定は降水量を一定の比で雪に換算しているため、乾いてかさの増える北海道の雪ほど少なく出ます。1カ所ごとの誤差は直せませんが、地方の真ん中の値なら直せるので、地図の値だけはこの差を戻して表示しています。スキー場や県のページ、順位の数字は、直していない推定値のままです。
照合に用いた観測所は「スキー場から15km以内・1県あたり4地点まで・近い順」という規則により機械的に選定しています。恣意的な地点選択を行っていないことを確認できるようにするためです。
見つけた誤りと、直したこと
このサイトの数字は、誤りを見つけて直しながら作っています。直したものは、何が違っていて、どう直したかをここに残します。結論が変わった記事は書き直し、その記事にも注記を残しています。
2026年8月細かい気象モデルへの乗り換え案は、逆効果だった
利用者から、いくつかのスキー場の順位がおかしいという指摘を受けました。より細かい気象庁の5km格子のモデルに乗り換えることを考えましたが、先に観測所9地点の実測と比べました。今のモデルは実測の平均73%、5kmモデルは42%で、5kmモデルはすべての地点で実測の半分以下でした。乗り換えていれば悪くなっていたので、今のモデルを使い続けています。指摘そのものは正しく、誤差が地点ごとに違うことが順位を崩していました。上の照合は、この件から始めたものです。
2026年9月雪質の順位に、測りきれていない地点が混ざっていた
雪質を測った454カ所のうち81カ所で、3シーズン分のデータがそろっていませんでした。取得の途中で上限に当たり、打ち切られていたためです。シーズン数の違う地点を同じ表に並べると順位が歪むので、全カ所を3シーズンで測り直しました。393カ所の順位が動き、記事12本の表と本文を1本ずつ直しました(天元台は3位から9位になり、見出しも直しました)。今は、そろっていない地点があれば件数と名前が必ず出るようにしています。
2026年9月月ごとの降り方を、3シーズンで作っていた
シーズン合計の順位なら、どの地点も同じ3冬を使うので、その3冬の偏りは全カ所にほぼ同じように乗り、順位はほとんど崩れません。ところが「12月と1月のどちらが多いか」のような月ごとの形は、1回の変わった冬で地域ごと答えが変わります。11〜12シーズンで測り直すと、標高1,200mを超えるスキー場で3月に降る量は1月の91%ではなく60%で、「草津と日光湯元は3月がいちばん降る」も誤りでした(どちらも1月が最大)。記事1本は結論から書き直し、アルプスや北米と比べていた2本は取り下げました。その2本もあとで同じ年数で測り直しましたが、どちらも結論が残らなかったため、1本は新しい結論で書き直し、1本は取り下げたままです。
2026年9月冬ごとの振れ幅を、3冬で比べていた
当時使っていた3冬(2023/24〜2025/26)には、多くのスキー場で最悪だった2015/16と2019/20の冬が入っていませんでした。12冬で測り直すと、「最も安定」としていたキロロの振れ幅は9%ではなく70%で、白馬(74%)とほとんど変わりません。岩手は最も安定した県から、最も振れる部類に変わりました。悪い冬は全国で同時に来ていて、377カ所のうち240カ所で最悪の冬が2015/16でした。安定した地域を選んで悪い冬をよけることは実際にはできないため、記事は「悪い冬にどれだけ残るか」を軸に書き直しました。影響を受けたほかの記事8本には訂正の注記を入れ、順に書き直しています。
2026年9月記事の中の世界順位が、古くなっていた
スキー場を追加するたびに、世界順位は少しずつずれます。記事の順位をデータと照らし合わせる点検はしていましたが、実際には何とも比べずに通っていたことが分かりました。点検を直して洗い出し、16カ所の古い順位を直しました。今は、記事に書いた順位がいまのデータと合わなければ一覧に出ます。
本サイトが行わないこと
天気予報はしていません。 掲載しているのは過去に観測・計算された値と、気象データ提供元が出す当日の情報です。独自の予報は行いません。
スキー場が発表する積雪量とは別物です。 各施設が違う場所を違う方法で測っているため、相互に比較できません。当サイトの数字が比べられるのは、全カ所を同じ方法で通しているからです。
お問い合わせ
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