妙高のスキー場11カ所、どこを選ぶか。雪の量と雪質を12冬で並べる

赤倉から16km以内に11カ所。12冬の平均で、関温泉は689cm、妙高杉ノ原は357cm。量と雪質の両方で全国50位以内に入るのは、11カ所のうち関温泉だけです。それぞれのスキー場が何に向くかをまとめました。

白馬もニセコも埋まっているとき、次に名前が挙がるのが妙高です。ただ、妙高は1つのスキー場ではありません。赤倉から16km以内に11カ所あり、雪のいちばん多いところと少ないところの差は2倍近くあります。

11カ所を、雪の量の順に

スキー場平年の降雪全国の順位雪質の順位12月の平均
シャルマン火打690cm13位166位201cm
関温泉689cm14位30位195cm
ロッテアライリゾート663cm19位156位189cm
赤倉観光リゾート445cm56位92位126cm
赤倉温泉445cm57位93位126cm
休暇村妙高445cm58位103位126cm
黒姫高原432cm63位68位121cm
斑尾高原432cm64位64位121cm
タングラム432cm65位63位121cm
池の平温泉432cm66位74位121cm
妙高杉ノ原357cm101位48位98cm

降雪は直近12冬(2014/15〜2025/26)の12〜3月の平均。順位は全国397カ所の中での順位です。

雪質は当サイトの指標で、雪の日の気温・5cm以上降る日の割合・雨の日・風から出しています。降った量は入れていません。だから、量の順位と雪質の順位は食い違います。

数字が指すのは関温泉

量と雪質の両方で全国50位以内に入るのは、妙高では関温泉だけです。全国でも9カ所しかなく、ほかの8カ所は白馬・湯沢・戸隠・月山です。

理由も数字に出ています。関温泉は雪の日の気温が−4.2℃、雨の日は冬の17%、5cm以上降る日が冬の38%あり、この割合は11カ所でいちばん高い値です。杉ノ原は23%です。

ただし、年による振れも大きい。12冬で273cmから867cmまで開きがあり、真ん中の冬は732cmでした。当たり年は桁外れですが、外れ年は273cmで、杉ノ原の平年(357cm)を下回ります。

雪の多い3カ所が、そろって雪質も良いわけではない

シャルマン火打とアライは、日本海から数百mの高さで冬の季節風をまともに受けます。そのぶん暖かい空気も受けます。雪の日の気温は−2.0℃と−2.2℃で、どちらも冬の29%の日に雨が降ります。冬の3割近くの日です。

これが日本海側の豪雪地帯の宿命で、当サイトが雪質を別に測っている理由でもあります。−2℃で冬の3割近くの日に雨の混じる690cmと、−4.2℃で降る689cmは、同じ雪ではありません。

杉ノ原は、その逆です。雪の量は11カ所でいちばん少ない一方、雪の日の気温は−4.4℃、雨の日は12%で、どちらも妙高でいちばん冷たく、乾いています。

目的別に選ぶ

いちばん深い雪を滑りたい。規模は小さくてよい。関温泉です。雪質は全国30位で、量もシャルマン火打と並んで妙高の最上位です。

長い1本を滑りたい。ロッテアライリゾート。公表値でいちばん長いコースは7,000m、標高差951mで、ゴンドラ1本とリフト4本です。整地のコースとは別にフリーライドのエリアを運営しているのは、妙高ではここだけです。雪の量は妙高で3番目、雪の日の気温はシャルマン火打に近い暖かさです。

大きな山と長いコースを両方。妙高杉ノ原。公表値で16コース、最長8,500m、標高差1,124mと、どちらも白馬八方尾根(8,000m、1,071m)より大きい数字です。Ikon Pass の対象で、シーズンは12月19日〜3月28日と周りより短めです。雪は11カ所でいちばん少なく、雪質はいちばん良い、と割り切って選ぶ場所です。

急斜面を滑りたい。赤倉観光リゾート。9コースのうち、自社の区分で初級は1本だけで、残る8本は中級か上級。最大斜度32度のチャンピオンAは非圧雪です。ゴンドラ1本・リフト5本で、1日券は7,000円です。

小さな子どもを連れて行く。11カ所のうち4カ所が、公式サイトで子ども向けの場所を案内しています。赤倉観光はホテル前ゲレンデの下にネットで囲った「ちびっこ広場」でそり遊び。池の平温泉は土日祝の10〜16時に「キッズガーデン」(500円)。休暇村妙高は900mのコースが1本だけの全面初心者向けで、500円のキッズパークがあり、初日の練習用と考えるのがよいでしょう。黒姫高原にはそり専用ゲレンデと屋内の遊び場があります。

キッズパークではなく託児が要る。タングラムだけです。ホテルタングラムの託児室を案内している、妙高で唯一のスキー場で、キッズパークと温泉もあります。

ゲレンデに温泉がほしい。池の平温泉はスキー場の中に日帰り温泉があり、タングラムにはタングラム斑尾温泉の大浴場があります。斑尾高原と休暇村妙高にも温泉があります。妙高は、スキー場の近くに分析された源泉が集まっている、国内でも有数の地域です(源泉とスキー場の距離(英語))。関温泉は、リフトから400mのところに52℃の源泉があります。

ツリーランを滑りたい。斑尾高原。51コース・リフト9本と妙高でいちばんコースが多く、公式サイトでツリーランのコース数が日本一だとしています。タングラムは同じ山を分け合っています。非圧雪の斜面を管理された形で滑るなら、シャルマン火打が、リフト3本でオフピステ3コースとパウダーゾーン8カ所を公表しています。

この表で分からないこと

  • 隣り合うスキー場は、気象モデルの同じ格子に入ります。赤倉の3カ所はそろって445cm、ほかの4カ所は432cmです。4つの山がまったく同じなのではなく、モデルの細かさの限界です。一方、妙高全体の357cmから690cmまでの開きは格子の大きさよりずっと大きく、本物の差です。
  • この数字は、スキー場の公表値より低く出ます。当サイトの降雪量は気象モデルの値で、気象庁の観測所と比べると実測の56%程度です。山が高い場所ほど低く出ます(北海道は5割ほど)。cmより順番を見てください。
  • 設備は、運営者が公式サイトで案内しているものだけを書いています。11カ所のうち10カ所は確かめられました。赤倉温泉スキー場は、公式サイトに早割の案内しか無く、コースの数字を出していません。上で子ども向けや温泉を挙げていないスキー場にも、実際にはあるかもしれません。
  • 関温泉はコース図を画像でしか出していません。コース数・リフト数・標高差を文字ではどこにも書いていないので、表でいちばん強いスキー場について、書けることがいちばん少なくなっています。2025/26シーズンは4月12日まで営業しました。

測り方

  • 降雪量は、各スキー場の座標で ERA5 再解析の12〜3月の降雪を合計し、直近12冬(2014/15〜2025/26)で平均したものです。全国のスキー場を同じ計算で測っています。12月の値は、日本時間の12月1〜31日の合計の12冬平均です。
  • 雪質は全国397カ所の当サイトの指標で、雪の日の気温が低いほど、5cm以上降る日が多いほど高くなり、雨の日と風の強い日が多いと下がる点数です。どれをどれだけ重く見るかは当サイトが決めたもので、観測から出したものではありません。順位として意味があるのは、全部を同じ計算に通しているからです。
  • コース数・リフト数・斜度・料金・営業期間・子ども向け設備は、各スキー場の公式サイトで2026年10月2日に確かめた値です。当サイトは予報を出していません。出かける前は、気象庁とスキー場の情報を確かめてください。

出典:Open-Meteo の過去の気象データ(ERA5 再解析、コペルニクス気候変動サービス)、気象庁「過去の気象データ検索」。

よくある質問

妙高でいちばん雪が多いスキー場はどこですか?

12冬の平均では、シャルマン火打(690cm)と関温泉(689cm)がほぼ並んで多く、ロッテアライリゾート(663cm)が続きます。いちばん少ないのは妙高杉ノ原(357cm)です。

雪質がいちばん良いのはどこですか?

全国397カ所中の雪質の順位では、関温泉が30位、妙高杉ノ原が48位で、妙高ではこの2カ所が上です。杉ノ原は雪の量は11カ所でいちばん少ないものの、雪の日の気温がいちばん低く、雨の日もいちばん少ない場所です。

子ども連れならどこがいいですか?

託児まで要るならタングラム(ホテルタングラムの託児室)。キッズパークなら赤倉観光(ちびっこ広場)、池の平温泉(キッズガーデン)、休暇村妙高(初心者コースのみ)、黒姫高原(そり専用ゲレンデと屋内の遊び場)が、それぞれ公式サイトで案内しています。

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