どこに降るか / 旅の計画

( 更新)

越後湯沢は15km圏に21カ所。雪の多い山ほど、雪質は下のほう

世界の降雪量ランキングで6位に並ぶ4カ所が、この谷にあります(同じ気象格子に入るため同じ値)。同じ谷の中で、雪が降るときの気温は−7.1℃から−0.3℃まで約7度違い、雪が多いのは暖かいほうです。

越後湯沢の温泉街の屋根と除雪の雪山。奥にゲレンデの白い斜面
撮影:当サイト運営者/2022年2月28日/越後湯沢駅前(新潟県湯沢町)
同じ谷で、雪の降る日の気温が約7度違う
雨に変わりやすい(−1℃より暖かい)0.0℃−2.0℃−4.0℃−6.0℃−8.0℃4008001,2001,6002,000上端の標高(m)雪の降る日の気温田代エリア −7.1℃石打花岡スキー場 −0.3℃

越後湯沢駅から15km以内の19カ所。下ほど寒い。点に載せると名前が出ます。

東京駅から新幹線でおよそ80分。越後湯沢に着くと、駅から歩いてリフトに乗れるスキー場があります。

その駅から15km以内に、21カ所のスキー場があります。うち4カ所は、世界の降雪量ランキングで6位に並びます。4カ所は気象モデルの同じ格子に入っていて、値もそろって712cmです。

この記事は、どの日にどこを選ぶかを、降雪と雪質の数字で並べたものです。

この谷

スキー場距離平年の降雪世界順位雪質順位上端
ガーラ湯沢0km618cm361921,016m
湯沢高原2.0km618cm36191922m
石打丸山2.4km695cm12173912m
一本杉2.5km695cm12251436m
NASPA3.4km618cm36217695m
石打花岡4.6km695cm12267342m
岩原5.2km712cm6183954m
舞子5.3km695cm12228687m
神立高原5.6km618cm361391,062m
みつまた6.6km589cm451331,031m
湯沢パーク7.3km712cm6237644m
湯沢中里7.5km712cm6206801m
中里スノーウッド8.0km712cm6216712m
上越国際9.1km695cm12193896m
かぐらエリア9.7km542cm69111,849m
田代エリア12.0km447cm113121,717m

太字の4カ所が同じ712cmなのは、気象モデルの格子(約30km四方)1つで4カ所をまとめて計算しているためです。4カ所のあいだの差は、この数字では分かりません。618cm・695cmが並ぶのも同じ理由です。

これに15km以内であと5カ所あります。

降雪と雪質を並べると

世界6位の4カ所は、雪質では397カ所中183位・206位・216位・237位。そして谷でいちばん雪質が良い2カ所——国内11位と12位——は、いちばん雪が少ない2カ所です。

理由はこれです。

カ所数平年の降雪雪質順位雪の日の気温
上端が1,000m超6577cm84−4.6℃
上端が1,000m以下15695cm206−1.3℃

どれも、各グループの真ん中の値です。15km圏の21カ所すべてを含みます。

同じ谷の両端では、こうなります。

上端平年の降雪雪の日の気温
田代エリア1,717m447cm−7.1℃
かぐらエリア1,849m542cm−6.7℃
一本杉436m695cm−0.5℃
石打花岡342m695cm−0.3℃

1つの谷の中で、雪が降る日の気温が約7度違います。しかも低いほうが、1シーズンで100cm以上多く降ります。

それが現場で何を意味するか

−0.3℃で降る雪は重い。締まりやすく、気温が0.5度上がれば雨に変わります。谷の下のほう(一本杉・石打花岡)は、平年の降雪が695cmで世界12位なのに、冬の日の41%が雨です。日本397カ所の真ん中は16%で、雨の多さでも上から30番前後に入ります。

海外から飛行機で人が集まるのは、−7.1℃で降るほうの雪です。

越後湯沢には、その両方が12km以内にあります。

どれを選ぶか

1日だけで、雪質を取るなら、かぐらスキー場のかぐらエリアか田代エリア。397カ所中11位と12位で、雨の日は15%と11%です。谷のいちばん奥で、いちばん高い場所です。シーズンも下より長く保ちます。

1日だけで、移動を減らすなら、ガーラ湯沢。新幹線を降りてそのままゴンドラに乗れます。雪質は192位で真ん中ですが、新幹線の駅がスキー場の建物とつながっているのは、日本でここだけです。

1週間いるなら、下に泊まって上を滑る。宿と食事と駅は谷の底に、雪は谷の上にあります。滑りたい山の上に宿を取るより、車か路線バスを前提にしたほうが良いという話です。

そして降雪ランキングで選ばないこと。この谷では、ほぼ逆の案内になります。岩原は712cmで世界6位、雪質183位。田代エリアは447cmで世界113位、雪質12位です。

数字の出どころ

降雪量は Open-Meteo の過去データ(ERA5再解析)から、ここ12シーズン(12〜3月、2014/15〜2025/26)の平均を、世界3,069カ所に同じ計算で当てたものです。日本の山では実測より小さく出ます(気象庁63地点との突き合わせで真ん中の値で56%)。順位のほうを信じてください。

雪質は当サイトの指標で、降った量は入れていません。雪の日の気温・5cm以上降る日の割合・雨の日・風から出しています。気温は各スキー場の中間標高に補正しています。量を入れていないので、降雪の順位とは別の答えが出ます。この谷では、その差がはっきり出ます。

かぐらエリアと田代エリアは、かぐらスキー場(みつまた・かぐら・田代の3エリア)の中のエリアごとの値です。スキー場全体のページの値(平年565cm・世界55位)とは違います。

距離はガーラ湯沢からの直線で、移動時間ではありません。この谷では道が川沿いに回るので、実際はもっとかかります。標高は地表を測った値で、スキー場の公表値ではありません。

注意が1つ。気象の格子1つがこれらのスキー場のいくつかをまとめて覆うため、近いもの同士は雨の日の割合が同じ値になり、気温(標高補正あり)でしか分かれません。

出典:Open-Meteo の過去の気象データ(ERA5 再解析、コペルニクス気候変動サービス)、気象庁「過去の気象データ検索」。

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当サイトでは予約を扱っていません。日本のスキー宿が実際に載っているのは以下です。

広告を含みます。PR は、予約が成立すると当サイトに紹介料が入るリンクです(楽天)。印の無いものは提携していません。

更新の記録

  • 「かぐら」「田代」を、かぐらスキー場の中の「かぐらエリア」「田代エリア」と書き直した(スキー場全体のページの値と取り違えないため)。谷の下の雨の日の割合(41%)を根拠として足し、言い過ぎの一文を確かめられる事実に替えた。
  • 冒頭を、同じ気象の格子に入る4カ所を別々に数えない書き方に直し、格子の注意を表のすぐ下に移した。数字を最新のデータと照らし合わせた。

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